TOYOTA COASTER - パパのおもちゃ箱

トミカのトヨタコースターです。
我々フォトグラファーはロケバスとしてお世話になっております。
この際なのでロケバスについてお話ししちゃいましょう。
ロケバスにも守備範囲があって、映画とか動画関係のロケバス屋さんとスチール系のロケバス屋さんがあります。
今回撮影したコースターは動画関係の方のロケバスですね。
というのは、後ろが観音開きになっていないから。
スチール系のロケバスは後ろが観音開きになっています。
動画系のロケバスでも後ろが観音開きになっているものはありますが、スチール系のロケバスで後ろが観音開きになっていないものは見たことがないです。
このトミカのロケバスはたくさん人が乗れることを重視した仕様です。
で、ワタクシはスチールカメラマンなので、スチール系のロケバスのお世話になるわけです。
スチール系のロケバスさんは大抵簡単な照明機材の取り扱いなんかも心得ていて、アシスタント的に働いてくれます。
スタッフの朝食のピックアップから始まって運転、撮影アシスト、機材運搬…なんでもしてくれます。
そんなわけでスタッフとの距離も近く、「ロケバスさん」と呼ばれるよりも名前で呼ばれることが多いです。
撮影中のランチも一緒に食べたりして、完全に仲間なイメージ
動画系のロケバスさんは運転オンリー
「車両部」というところが管轄していたりして、「撮影部」「制作部」「照明部」と、部署が違えば別のチームみたいな感じ。
動画系のロケバスだと朝バスに乗り込んでもお互い自己紹介することもなく、挨拶は「おはようございまーす、よろしくおねがいしまーす」だけ。
食事も一緒に食べることはないし、撮影アシストや機材運搬も手伝ってくれません。撮影中運転手さんは車の中で待機している感じです。
だから初めて動画系のロケバスに乗った時は「なんて働かないやつなんだ！！」と思ったりもしたものです。笑
動画の世界の人たちからみるとスチールのロケバスさんってかなり異質な存在みたいですけどね。

そんなロケバス、スチールの場合は大抵暗黙の指定席があります。

雑誌の場合だと…
カメラマンは助手席もしくは運転席後ろの二人掛けの席
ヘアメイク（男性の場合は特に）助手席に乗ることが多い。
カメラマンが助手席に乗ると運転席後ろの二人掛けの席orもう一列後ろの席にアシスタントと二人で乗ることが多い。
ドア直後の一人掛け席→カメラマンアシスタントorヘアメイクアシスタント（ヘアメイクが助手席に座った場合）
その後ろの席はカメラマンアシスタントorヘアメイクアシスタント
さらにその後ろは編集アシスタントorライターアシスタント
という感じ。
右列の二人掛けは前からカメラマン（1人で2人席を占領）
二列目　編集＆ライター、もしくはモデル
三列目　編集＆ライター、もしくはモデル
四列目　編集＆ライター、もしくはモデル
五列目あたりにスタイリスト＆アシスタント

というオーダーが多い。
スタイリストが後方に陣取るのは後ろに洋服や小物を積んでいるから。
なんとなく…暗黙の了解みたいになってます。面白いですね。

ロケバス＝コースターというイメージですが、大阪に三菱ROSAでロケバスやってる人がいました。
その人のバスに乗ると1日に3回は「オレが藤原紀香を乗せた時の話」というのを聞かされます。
彼の中の鉄板ネタなんでしょう。
藤原紀香を乗せた話を1日に3回も聞かされると、次にその話が出たら「オレが藤原紀香を撮影した時の話」をしてさしあげようかな？と思ってたのだけど、ついぞその話をすることもなく…
あのロケバスさん元気にしてるかな？笑

このコースター、エンジンはランクルのV8エンジンだとロケバスの運転手さんが言ってました。
非常にパワフルで速く、乗り心地も良いのです。
コースターも新型が出て随分経ちますね。
でもこの色のこの形のコースター、アシスタント時代からお世話になってたから思い入れがあるんだよねぇ。
後ろが観音開きのタイプだったらデスクに飾っちゃってたかも？